「髪の毛が痛んでるのは
CMCが不足してる」とか
「髪の毛のCMCを補修します」とか
ヘアケアなどでよく聞きませんか?
『CMC』とは何なのか?
『CMC』とは細胞膜複合体
(Cell Membrane Complex)の略称で
髪表面の一枚一枚のキューティクルの間を
くっつける接着剤のような
働きのものでもあり、
また毛髪内部まで延びている
髪の血管のようなものでもあります

構成成分はタンパク質47%、脂質53%
非ケラチンタンパク質やアミノ酸や天然保湿成分などの親水性のαレイヤーと
セラミド、コレステロール、18-MEAなどから成り立つ親油性のβレイヤーの
3層構造となっております
その並び方は「ラメラ構造」といいます

『CMC』の役割

上にも少し書いてありますが
まとめてみましょう
- 水の出入りをコントロールする導水管
- キューティクル同士、皮質細胞同士の接着剤
- 水分保持
- 間充物質の流出を防ぐ
- 疎水性の維持
水の出入りをコントロールする導水管
水分や油分、薬剤の通り道であるという事
美容室で使うパーマ液やカラー剤が毛髪内部に入っていく導線であり、また入り過ぎないようにしています
キューティクル同士、皮質細胞同士の接着剤
キューティクル同士をくっつけ剥離やリフトアップなどを防止、細胞間のクッションとして柔軟性をあたえています
水分保持
これはそのまま、
毛髪内の水分を一定に保っています
間充物質の流出を防ぐ
毛髪内部の間充物質というのを毛髪外に出るのを防いでいます。間充物質というのは後ほどご説明します
疎水性の維持
健康な髪のは水をある程度弾いてくれると思います。これもCMCの働きの一つです
『CMC』が不足すると

では、このCMCがカラーやパーマや
日常のダメージでなくなってしまうと
どうなってしまうのか?
上で話した役割が保てなくなります
導水管としての役割が保てなくなると
薬剤がうまく中まで入っていかなくなり薬剤がしっかり効かなったり、薬剤が途中で横道にそれてしまいさらにダメージの要因になってしまったりします
接着剤としての役割が保てなくなると
キューティクルが剥がれおちたり、浮き上がってしまって質感、ツヤが悪くなってしまいます、またキューティクルがなくなる事で物理的なダメージに弱くなります
間充物質が流出してしまうと
そもそも『間充物質』とは毛髪内部での接着剤の役割でもあり、毛髪に水分やハリあたえたりするもの
また薬剤が作用する所でもあります
「間充物質が移動してパーマがかかる」や
「間充物質がカラーの染料を毛髪内部にとどめる」など
なのでなくなってしまうと
パーマがかからない
カラーの色が発色しない、持たない
などということになってしまいます
疎水性が保てなくなってしまうと
不必要な水分を髪に含んでしまい
ハリがなくなってしまったり
なかなか乾かない髪になってしまう事もあります
つまりCMCが髪の毛にとって
とても大切なものなのです!!
トリートメントなどを選ぶときの
参考にしてみてください
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